研究する力
医科学研究のパイオニア
エビデンスに基づいた医療を提供するために
本校はスポーツ系活動も活発ですが、3階に併設されている『 生理学教室 』では、スポーツ科学科や医学部大学院なみの研究を行っています。
本校の専任教員で、元大阪大学医学部生理学教室助教の佐々木仁先生が毎日在住で、大阪大学医学部の研究機材に囲まれ、日々、学生の研究をサポートされています。
中でも、4期卒業生 増井裕亮 先生が取り組んでいた課題である「驚愕反応が及ぼす快および不快情動は人にどのような影響を与えるのか」という研究では、出版元がニューヨークのNOVA BIOMEDICAL社であるHORIZONS IN NEUROSSCIENCE Volume20」~に掲載。
また、本校専任教員の杉本 恵理 先生(以下、写真)は、「The Open psychology Journal ,2017,10,118-126」「British Journal of Medical & Health Sciences(Vol.2 – Issue 12 (December – 2020) 」にて原著論文がアクセプトされ、国際ジャーナルにその論文の掲載を果たされています。まさに両先生とも世界デビューです。柔道整復の施術を行う上でも、運動生理学的に検討したり等々、臨床と直結した研究も本校では可能です。
本校が、柔整大学とも3年制の専門学校とも違うところは、大学では柔整科の学生に教える先生方が、柔道整復とは関係のない分野の教授陣が多く、他分野の博士や修士の先生が多いこと。3年制専門学校では、駆け足で決められた教科書のすべての範囲を教えないとならないことから暗記が中心で、その学問の深さや面白さまでを教える時間がないことです。本校は、少人数でしかもゆとりある4年制教育だからこそ、その両方を解消できる学校です。
先生方によっては、学校というのはテクニックを教える場所!と思われている先生も多いのですが、多様化する医療に太刀打ち出来る人材を育成するには、なぜその評価や治療が必要なのかを理解し判断できる基礎医学の知識を教えることが重要です。何事にも、意味を理解して行うベースの知識が不可欠で、社会に出れば暗記した知識や小手先のテクニックに意味はありません。必要なのは考える能力の育成です。
研究成果
Heliyon Volume 7, Issue 11, November 2021, e08299
本校生理学教室での研究成果で、専任教員 杉本 恵理先生と佐々木 仁 先生 の論文です。実験データを取ってくれたのは本校学生さん。その卒業研究の実験データを原著にしたものです。
研究テーマは、聴覚ノイズを使ってバランスコントロールを改善するクロスモーダル効果です。
「Auditory noise improves balance control by cross-modal stochastic resonance 」
Eri Sugimoto and Hitoshi Sasaki
Vocational college of Osaka Judo Therapist Association,Nishi-ku,Osaka,Japan
Horizons in Neuroscience Research. Volume 43
British Journal of Medical & Health Sciences 2020
本校生理学教室での研究成果で、専任教員 杉本 恵理 先生の原著論文です。
研究テーマは、視覚ノイズを使って触2点閾を改善する効果の臨床への応用についてです。
左に掲載していますのは、ジャーナルの1ページのみですので、本論は是非以下のイギリスジャーナル内のオープンアクセスからご高覧下さい。
「Using visual noise to improve tactile
two point threshold 」
two point threshold 」
Eri Sugimoto and Hitoshi Sasaki
Vocational college of Osaka Judo Therapist Association,Nishi-ku,Osaka,Japan
是非ご覧ください。
医学と生物学(Medicine and Biology) 2020 Vol.160(3):i3_Oj03
本校生理学教室での研究成果です。本校専任教員 杉本 恵理 先生の原著論文です。
研究テーマは、視覚ノイズが触2点閾に及ぼす効果についてです。
左に掲載していますのは、ジャーナルの表紙です。
「Effects of visual noise on the tactile twopoint threshold 」
Eri Sugimoto
Vocational college of Osaka Judo Therapist Association,Nishi-ku,Osaka,Japan
是非ご覧ください。
日本運動生理学雑誌 第24巻 平成29年9月 第2号
The Open psychology Journal ,2017,10,118-126
本校生理学教室での研究成果です。専任教員 杉本恵理 先生の原著論文です。
研究テーマはWii Remote で作成した振動刺激装置を使った確立共鳴の研究です。
左に掲載していますのは、論文のAbstractです。
「Validation of Vibrotactile Stimulation Using the Wii Remote for Studies of Tactile Sensitivity」
Eri Sugimoto and Hitoshi Sasaki
Vocational college of Osaka Judo Therapist Association,Nishi-ku,Osaka,Japan
是非ご覧ください。
2年間じっくり統計学を学ぶ
統計学と聞くだけで苦手意識を持つ方もおられるかも知れないですが、数字の嘘を見抜き、科学的に有効と信頼できる治療方法やトレーニング方法を処方することは、現在とても重要なことです。
統計学とは何かといえば一つは、得られたデータからその特徴を抜き出すテクニック方法といえるのではないでしょうか。そしてもう一つ挙げるとすれば、部分から全体を、現在から未来を推測するテクニックと表現できます。
科学の世界では「100%これで治る」や「絶対これで大丈夫」という概念はありません。たまたまという結果や、偶然を棄却するのに100%や絶対は自然科学にはないからです。皆さんもいったこういった類の広告やうたい文句には盲目的に騙されないで下さい。統計学を学ぶことは宗教的に洗脳されることを防ぎ、客観的な判断能力が養われますよ。
本当の真実はどこにあるのか、有効性って何なのか?自分で知る手法を本校で一緒に学びましょう。