EBMを実践する力を付ける
EBMを理解しよう
EBMとは
医療・救護の現場においてこのEBMの実践が求められています。EBMを実践することで患者さんに質の高い,明確に効果のある医療を提供することができると信じられています。EBMを誤解なく実践するためにまずはEBMの定義とそれが成立してきた背景について学びましょう。
EBM「根拠(エビデンス)に基づく医療」(英語ではevidence-based medicine、略してEBM) とは、最良の「根拠」を思慮深く活用する医療のことです。医療従事者のこれまでの経験や勘、権威者が推奨しているなどの科学的に証明されていない方法などから治療方法を選択すると、効果が期待できないどころか患者様にとって悪影響を及ぼすこともあるかもしれません。そのようなことが起きないよう、エビデンスの在りかである論文で具体的なデータ、客観的な結果、方法など、信頼できる根拠がある治療方法を選択できる力を本校では身に付けます。
EBMを実践する
本校では毎年、3年生次に全員でグループ研究を行い、3年次・4年生次にて一般社団法人 日本柔道整復接骨医学会や 公益社団法人 大阪府柔道整復師会主催の 大阪学会 等で発表を行っています。
残念ながら医療系の中で、柔整分野は論文の基礎であるAbstractすら書けない柔道整復師や論文の在り方・意味すらも理解出来ていない免許取得者が多いという特殊な業界の現状があります。厳しい時代の中で、柔道整復師の行う施術は「根拠のある医療である」と胸を張れるようにしてゆくためには、論文が書け根拠を示せる柔道整復師の育成が業界の喫緊の課題です。
本校では、次世代を担う柔道整復師の育成にこだわり、この試みを毎年行っております。発表を行うまでには、まず研究のテーマを抽出しなければなりません。先行研究をひたすら調べ研究方法を根拠を基に決定し実験計画書を作成、仮説を立てて実験を実行、結果の数値をどう統計処理すればいいのか模索し、現状の問題点を考え、解決策を導くことが必要となります。
このプロセスは、根気以外の何物でもありませんが、準備期間約1年半。毎年、指導教員と学生さんとの間で起こる衝突やグループ内のいざこざなどを乗り越え、上手くいかないことでの焦りや不安を払拭しながら、毎年たくさんの苦労や苦難があり解決方法を知る、人間的成長も達成感も経験できます。だからこそ、当日のこの笑顔と真剣さを見ることが出来るのです。
大阪学術大会

EBMを実践するための研究力をつけた在校生さん。
大阪学術大会
13期卒業生 田中 愛奈 先生 症例研究を発表。
大阪学術大会
9期卒業生 藤原 和輝 先生の臨床研究の報告。
大阪学術大会
11期卒業生 松原 大貴 先生の機能訓練指導の臨床研究。
大阪学術大会
在校生の発表は生物医学統計もしっかり行いエビデンスを立証しての発表。その後の臨床にいかされます。
大阪学術大会

大阪学術大会での研究発表
日本柔道整復接骨医学会学術大会での発表

日本柔道整復接骨医学会 学術大会
